幼稚園の「遊び」ということ
先日のひまわり会の総会でお話ししました幼稚園における「遊び」の大切さをもう少し詳しくお伝えしたいと思います。
「幼児期の教育は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものである。」
これは、幼稚園教育要領に表されている幼稚園教育を定義した文です。
その中で「遊び」は、「幼児の自発的な活動」「心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習」を促すものとして位置付けられています。
「遊び」の種類としては、自由遊び、一人遊び、傍観的な遊び、平行遊び、協同遊びなどがあります。幼稚園では、いろいろな遊びの特性をとらえて、子ども自ら子ども同士が相互に関わり合いながら役割分担を行う、より高度な協同遊びへ無理なく向かう「遊び」をめざし、集団で学ぶ小学校へつないで行くように「遊び」を配列しています。本園ではデイリープログラム・カリキュラムといっているのがその「遊び」になります。
いろいろな「遊び」の中に教育的価値を含ませながら子ども達に自主的に活動させ、楽しく続けさせていくところに幼稚園の先生達の援助・支援の工夫があります。その具体的なめあてや内容については、年少、年中、年長の毎月配布しています学年便りに書いていますのでご覧ください。
子ども達には、楽しい「遊び」に見える活動の中にも小学校の学習につながる「学び」があり、それを大切にしながら幼稚園教育を行っています。
そのことを改めて保護者の皆様にお伝えします。
5月の連休後について
5月3日は憲法記念日、4日はみどりの日、5日はこどもの日、6日は振替休日で4日間お休みとなります。たんぽぽさんや年少さんは4月にせっかく幼稚園の生活に慣れてきたのに、また振り出しに戻ったり、他の学年でも「行きたくない」と行き渋りの姿が見られるようになったりする時期です。
長く続いた休みの後の行き渋りを解消するためには、いつもの時間に寝て、決めた時間に起きる、また、きちんと朝食をとるなど「生活のリズム」を整えることといわれています。
連休後のすぐの日に登園は行き渋っても、生活のリズムを整えて幼稚園に行くようになれば次第に気持ちも落ち着いてくることでしょう。お子様の気持ちの揺れにお家の方も困ることもあると思いますが、起きる時間や朝食の時間を元に戻しながら少しずつ「生活のリズム」を取り戻すような取り組みをされてみてはいかがでしょうか。