もとようニュース

元岡幼稚園園長 針間 徹

幼児教育で大切なこと

 幼稚園では、3歳児から5歳児に教育を行います。その教育を「幼児教育」といいますが、その時に大切なことを幼児教育研究の専門家の先生から学ぶ機会がありましたので、その一部をお伝えします。

  1. 幼児期に「好き」を伸ばし、自ら興味や関心をもって進んで行う「遊び」をしっかりさせましょう。
    ●小学校の内容を前倒しした準備教育や無理に漢字を覚えさせたり、計算をさせたりする早期教育よりも五感を使う砂遊びや友達と一緒に遊ぶことなどをすることがこの時期に大切で後の「学び」の意欲へ繋がるそうです。

  2. 幼児期の前の乳児期は「子どもの安心、情緒の安定」を大切にしましょう。
     (幼児期にも大切なことです。)
    ●親子で遊んだり、話をしたりする一緒にする時間を増やすことは、子どもが安心感をもつことに繋がります。また、居心地のよい場所としての家庭を感じることになります。その子にとって安心できる場をつくるように努めることが「情緒の安定」につながり、子ども自ら探究する活動土台となります。

  3. 生活習慣が身につくように時間をできるだけ生活時間を固定しましょう。
    ●時間を計り、何分までにしなさいというよりは、時間を固定する方が生活習慣は身につくといわれています。起床、食事、就寝の時間を決めましょう。また、今問題になっていますスマートフォンをはじめとするメディアの接触は1時間以内にすることが望ましいといわれています。
  4. 不安をもつような声掛けでなく、「楽しそうだ」「面白そう」など期待をもつ声掛けをしましょう。
    ●「小学生になったらそんなことをしていると先生に怒られるよ」「そんなことをしていると年長さん(年中さん)になれないよ」などの言葉は子どもが「不安」を感じたり、「脅し」ととらえたりするそうです。「脅し」の教育効果は低く、「期待」や「ほめる」言葉は教育効果が高いといわれています。特に小学校へ進む年長さんには「小学校は面白そうだよ」「先生は優しいよ」という声掛けが「やってみたい」などの意欲につながります。

 以上はごく一部の内容ですが、ぜひご家庭でも上記の「大切なこと」をヒントに声掛けなどの実践をされてみてはいかがでしょうか?

自転車に乗るときはヘルメットの着用をお願いします

元岡幼稚園は、11月7日に福岡県西警察署から自転車ヘルメット着用推進宣言事業所に認定されました。

現在、自転車の事故が多発しており、福岡県下では令和4年は5名、令和5年は12名、令和6年は13名と死亡事故も増えているそうです。また、事故を調べた結果、約64%が頭部に傷を負っていることが分かり、ヘルメットの着用が努力義務化されています。ヘルメットを着用した場合は、着用していない場合と比べ、死亡率が約50%低下できるそうです。

そこで、園では自転車に乗るときはヘルメットを必ず着用するように職員へ促しています。また、保護者の方にも呼びかけるようにします。

幼稚園の子ども達は、まだまだ自転車に乗ることは少ないと思いますが、大人の人が着用する姿を見て、将来、自転車に乗るときは着用するようになるのではないでしょうか。

保護者の皆様、自転車に乗るときは、どうぞヘルメットの着用をお願いいたします。