「子どもの権利条約」をご存じですか
2023年4月に「こども家庭庁」が発足しました。翌年には、「こども基本法」が定められ、その年の12月にこれからの日本の子ども達に対する施策の基本「こども大綱」が閣議で決定されました。現在、この大綱をもとに「こども真ん中」にした社会づくりをしていくための数々の施策が進行中です。子育て中の皆様への支援もその中の一つです。これからも子ども達のためにいろいろな支援やきまりができ社会が変わっていくことでしょう。
ところで、上記のような日本の社会の動きのもととなっている「子どもの権利条約」についてはご存じでしょうか。1989年国際連合の総会で採決され、日本は1994年に批准しました。その内容は、大きく4つの原則があります。

- 差別の禁止
すべての子どもは、差別されることなく権利を享受する権利をもっています。 - 子どもの最善の利益
子どもに関するすべての決定は、子どもの最善の利益を考慮する必要があります。 - 生命、生存および発達の権利
子どもは生きる権利を持ち、適切に育つための支援を受ける権利があります。 - 子どもの意見の尊重
子どもは自分の意見を表明し、その意見が考慮される権利を持っています。
以上の4つの権利が原則となっています。すべて大切な原則ですが、特に「保育」では、「子どもの最善の利益」「生命、生存および発達の権利」が重視されているようです。最後の「子どもの意見の尊重」ですが、「子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮する。」とあります。子どもの意見を聞いたり、その意見を十分に考慮したりすることは大切ですが、重要な判断を子どもに任せてその通りにすることではありません。子どもの言うとおりにすることはむしろその子が将来悩んだり苦しんだりすると思える時は、子どもの言うことを聴きながらも話し合い、考えさせることがその子を人として大切になることにつながる場合もあります。
「子どもの権利条約」を知ることは「真に子どもを大切にするとは何か」の問いかけに大人が答えることにつながるように思えます。
これからの「子ども真ん中社会」を予測し、「どう子どもを育てるとよいか」を考える上でも基本となる「子どもの権利条約」。この「子どもの権利条約」をしっかり理解し日常の保育にもいかしていきたいと思います。
連休後の登園について
5月は、4日間の連休が月初めにあります。お休みの後、園児の中にはなかなか幼稚園での生活のリズムが戻らない様子がみられ泣いたり、ぐずったりする子も見受けられます。
泣いたり、疲れが出て怒りっぽくなったりなどの様子や今までできていたのにできなくなったりする様子が見える時、「どうしてできないの」「はやくしなさい」と言うことを控えていただければと思います。そして、できれば、「ゆっくりしていいよ」「だいじょうぶよ」と声をかけてください。少し時間がかかっても、上手にできなくてもいい、そのうちできないこともできるようになってくるというゆったりした気持ちをもって温かい声かけと見守りをしていただければ、次第に幼稚園での生活のリズムを取り戻すことになるでしょう。

元岡幼稚園のHPをご利用ください

4月の各クラスの園児の様子や園の行事の様子などが写真や動画などでわかるページが元岡幼稚園のホームページにあります。Instagramで過去の様子をみたり、1学期間の行事を調べたりすることができます。在園児保護者ページには、出欠バス連絡システムの説明や運動会のダンスの動画もあります。園庭開放の年間の日にちも掲載されています。
どうぞご利用ください。
親子遠足のご参加・ご協力、ありがとうございました
4月25日(金)に行われました親子遠足にご出席していただきありがとうございました。23日が雨天で延期となり、さらに25日当日は運動公園にたくさんの利用者がいたにもかかわらず、皆様のご協力により怪我やトラブルもなく子ども達は楽しく友達やおうちの人と過ごすことができました。ありがとうございました。