野菜収穫活動の効用について
今月は、芋掘りで収穫した芋を焼き芋にして食べることや畑に植えているダイコンやカブ、ニンジン、ほうれん草の収穫を行います。元岡幼稚園では、苗や種をまいて栽培し、成長する様子を見て、収穫をするという栽培・収穫活動をどの学年も行うことが、特色の一つです。
先月は、土に触れる効用についてお伝えしましたが、今月は、食育の面から幼児教育における栽培・収穫活動についてどんなねらいがあるのかをお伝えしたいと思います。
幼稚園の活動には「遊びを通して」があります。その「遊び」の活動の中に「植物を栽培する」・「収穫をする」さらに「食材を素材とした制作」活動が位置付きます。元岡幼稚園では、各学年の年間カリキュラムにそれらの活動が入っており、戸外に関心をもたせ身近な自然に関わらせるねらい以外に次のようなねらいもあります。
- 野菜の好き嫌いの解消を促す。
- 五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を使うことができ、発達を促す。
- 食べ物に興味をもつ機会となる。
- 自然に触れることから豊かな感性の育成となる。
- 野菜を育てながら、命を育てる実感をもつようになる。
さて、12月になり、各学年が行う「焼き芋」ですが、自分たちの採った芋を「おいしく食べる」経験をするだけでなく、次のように健康にもよいといわれています。
焼き芋に含まれている水溶性食物繊維は、余分な糖質や脂質をキャッチして、腸内環境を整えてくれます。
焼き芋に含まれているビタミンCは、コラーゲンの生成に必要な栄養素で、炎症を抑えることに効果が期待できます。ビタミンCは、りんごの約5倍です。
骨や歯の健康を保つのに欠かせないミネラルであるカルシウムも含まれています。
健康によいといわれる焼き芋も食べ過ぎるといけないそうで、1日1~2本程度だそうです。焼き芋だけでなくどの食べ物も食べ過ぎは栄養が偏ったり、お腹の調子が悪くなったりしますので、バランスよく食べるのがよいそうです。
焼き芋の話になってしまいましたが、これからも栽培・収穫活動をしますので、食べ物に興味をもったり、野菜に興味をもったりするようご家庭でも「野菜を収穫した時どうだった?」「(お店で芋などの野菜を一緒に見て)幼稚園でも収穫したよね。」などの声掛けをしていただければと思います。
師走の月は交通事故が多い時です。園内でも注意をお願いします。
12月11日から31日までが福岡県では、年末の交通安全期間です。
年末になると人の往来が慌ただしくなり、交通事故の件数も増えます。事故件数は他の月に比べると12月が多くなっています。特に夕方、事故の起こる件数が多く、薄暗い時間帯、回りが見えにくくなり自動車を運転手の不注意や急いで帰ろうとする子ども達の飛び出しなどが起こっているそうです。
本園では、降園時に園児を迎えに来る車と駐車場所がなく駐車場所を探している車、そして降園する園児、保護者で園内駐車場が混雑します。
事故が起こらないように次のことをお願いいたします
- 駐車場ではお子様の手をつないでください。
- 一方通行を守ってください。
- お迎えの後は、できるだけ早く降園されてください。
- 駐車場を出る時は、一旦停止し、安全確認後公園されてください。
年末の慌ただしい時期となります。再度、交通安全のため、園内駐車場でのお願いをいたします。
元岡幼稚園の門松
今年も幼稚園の玄関に元岡幼稚園の門松を飾ります。元岡地域の方(理事さん)、岩永先生で門松をつくり、お目見えは、13日の午後からとなる予定です。かつて幼稚園前を通る方から「りっぱな門松なので見せてくれませんか。」と依頼もありました。
門松は、木の枝に神様が宿るという古の考えからつくられている飾りです。
次のような意味を持つ木々で飾ります
- 南天・・・難を転じるという意味から。
- 松竹梅・・・長寿(松は百年、竹は千年)を約束する木。梅はお祝いのシンボルとして「松竹梅」が使われることから添えられる。
- 葉牡丹・・・「祝福」「利益」「慈愛」などの意味のある花言葉から。
お正月までにはまだ1ヶ月程度ありますが、送迎や幼稚園へ来る機会がある時、門松の前で写真を撮られてはいかがでしょうか。
なお、門松は、12月13日から1月8日頃まで飾っています。