もとようニュース

元岡幼稚園園長 針間 徹

自主性とわがまま

 園では、子ども達が自分で考え、行動する「自主性」を育てることを大切にしています。自主性を育むための第一歩は、子ども達の「やってみたい」という気持ちや、ありのままの感情を受け止めてあげることです。家庭でたっぷり甘え、受け入れられることで、子ども達は安心して新しいことに挑戦できるようになります。

Child in a yellow hat kneels beside a small dirt mound, looking at a hole with red digging markers nearby.

しかし、ここで一つ大切にしたいポイントがあります。それは、「自主性(自分の意志で行動すること)」と「わがまま(周囲を無視して自分の思い通りに通すこと)」は違うということです。

子ども達はまだ社会のルールや、相手の気持ちを推し量る練習の途中です。そのため、時にはお友達を傷つけてしまったり、危険なことをしようとしたり、自分の気分だけで約束を破ろうとしたりすることがあります。このような「間違ってしまった時」や「ルールに反してしまった時」は、大人がしっかりと「それは違うよ」と教え、導いてあげることが必要です。

何でもそのまま受け入れてしまうと、子どもは「何をやってもいいんだ」と誤解し、集団生活の中でどう振る舞えばよいか分からず、逆に戸惑ってしまいます。「ダメなことはダメ」と大人が凛とした態度で伝えることは、子どもを否定することではありません。むしろ、「あなたを社会の中で愛される人間に育てるための道しるべ」をプレゼントすることです。

Five smiling children raise their hands in the air, displaying joy and fun teamwork. Five happy kids with colorful clothes raise their hands in celebration.
「気持ちはしっかり受け止める(共感する)、でも間違った行動はきちんと正す(境界線をつくる)」

 このバランスを、園とご家庭で一緒に大切にしていきたいと思っています。特に、来年は小学生になり、幼稚園の時よりも大きな集団に入っていく年長の子ども達には重要なことだと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。