幼稚園教育において育って欲しい10の姿
新年にあたり、幼稚園ではどんなことをめざして取り組んでいるのかについてお伝えしたいと思います。小・中学校では、子どもの発達段階や特性等を踏まえつつ「知識及び技能の習得」「思考力、判断力、表現力等の育成」「学びに向かう力、人間性等の涵養」を「生きる力」として子ども達に身につけさせることが目標ですが、幼稚園ではその基礎を育てることをねらいとしています。
そこで10の「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」が提示され、めざすようになっています。その姿とは次の通りです。
- 健康な心と体
- 自立心
- 協同性
- 道徳・規範意識の芽生え
- 社会生活との関わり
- 思考力の芽生え
- 自然との関わり・生命尊重
- 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
- 言葉による伝え合い
- 豊かな感性と表現
これらの姿は、文部科学省により設定され、日本全国の幼稚園に共通する姿です。また、教科の教育がはじまる小学校に円滑な接続を図る上で小学校の教員とも共有することが望ましい姿とされています。幼稚園では「遊び」等を通して、これらの姿を各先生が育むように努めています。しかし、すべての姿を身につけさせることでなく、これらの姿をねらいとして向かっていくように一人ひとりの子どもの特性に沿って支援や援助をするようにされています。
私達元岡幼稚園職員も、以上のことを新年にあたりもう一度確認しながら日頃の保育に取り組んでまいりたいと思います。
季節を感じる活動
子ども達はお正月どんな遊びをしていたでしょうか。お正月の遊びといえば、こま回し、凧揚げ、羽根つきなどが挙げられますが、それらの遊びを体験する子どもは少なくなったように思います。
幼稚園では、季節を子ども達に体感させるためにいろいろな活動をカリキュラムに位置付けています。3学期の活動では、凧づくり、凧揚げ、節分の鬼のお面づくり、散歩して春の花やつくしなどを見つける活動など季節を体験する活動を行います。
「子どもの頃の体験はその後の人生に影響を及ぼす」という言葉がありますようにこれらの活動を五感を通して行うことで子ども達が日本の四季を感じ、季節を理解できる人間として成長していくように願っています。