節 分 で の 工 夫
元岡幼稚園 園長 井 上 健 一
もうすぐ節分、おうちでも楽しい計画をたててあることと思います。この頃は、恵方巻きを食べる日が節分となっているようですが、元々は、季節を分ける、冬と春を分ける日のことを指しています。
古来から日本では、春を一年の始まりとして大切にしています。その日のことを立春といい、そして、立春の前の日を、節分と名付けています。
季節の変わり目である節分には、得体の知れない邪気や病気が入り込むそうで、その日に、「鬼は外! 福は内!」と鬼の嫌いな福豆をまき、鬼を払い福を呼び込む豆まきをします。
本園で、この豆まきについて工夫していることを紹介します。
- お面の工夫
年少さんはヘアつきで頭からかぶる鬼の面に
年中さんは福のお面で、福を招き、甘え鬼等を追い出す
年長さんは通常の鬼のお面の形で、目が細く一直線に
※年長・年少は鬼面ですが、心は邪気を払う「鬼は外」を - 升と豆の工夫
年長さんと年少さんの豆は、投げつけられても痛くない紙を 丸めたもので
年中さんは、大豆が不作で、後でまき直した黒豆を利用
力が増す「升」は牛乳パックや紙コップを利用 - 鬼さんがやって来る学年と心の鬼だけの学年、一人の鬼しか出ない学年と複数の鬼が出現するところと学年でそれぞれ工夫をしています。
お手伝いしましょうか
「何かお困りですか」「お手伝いしましょうか」等々は、人と人が協力して生きていくためにとても大切なことだと思います。
困っている人のことを感じ取り、お手伝いを進んでしようとする子ども達の育ちはいかがでしょう。幼稚園で見ておりますと以下のような素敵な姿が見受けられます。
「先生先生 ◇◇君がママがいい、と言って泣いてるよ」と教師に伝えてくれるお子様がいます。
「大丈夫?」と、ケガをした人のことを心配してくれるお子様がいます。
「ここはこのように切るとよ」とハサミの使い方を教えてくれるお子様もいます。
「一緒に遊ぼう」とさそってくれるお子様がいます。
お母さんが大変だからと洗濯物たたみをするお子様もいます。人のために役立つことをした、何か与えることができた、その上褒められた、そのような人になれば、自分の主張も聞いてくれるようになるのではと思っています。保護者の方も、人のお役に立っているお子様の姿を見たら、褒めてください、認めてください。
よろしくお願いします。